2012年6月13日から15日まで千葉市の幕張メッセでは、ICT(情報通信技術)分野の展示会「Interop Tokyo 2012」が開催されている(写真)。インターネットがまだ物珍しかった1994年から続く長い歴史を持つイベントだ。出展社数は390社で、前年の275社から大幅に増えた。
Interopという名称の由来は「interoperability(相互接続性)」。この言葉をあまり聞かなくなるほどに、インターネットの世界で機器やソフトウエアを相互に連携させることが当たり前になった。今年はインターネットを支える基盤技術の分野、特にOpenFlowやSDN(Software Defined Network)や、外部からの攻撃対策などで多くの動きがあった。以下で展示ブースやセミナーの模様を紹介する。
Interop Tokyo 2012ピックアップ
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【OpenFlow/SDN】
- 「日本は最もSDNにエキサイティング」、ONFのピット氏講演
- ジュニパー、OpenFlowにも対応した仮想スライス技術を披露
- 富士通が“非OpenFlow”のSDNを参考出展、IP網上に専用線を設定
- NTTコムがOpenFlow活用のIP-VPNをデモ、ユーザーによる構成変更可能に
- ブロケード、OpenFlow ShowCaseでOpenFlowスイッチのデモを披露
- 日立電線、自社ファブリックとニシラNVPでネット仮想化をデモ
- OpenFlowのテストソリューションが展示
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【攻撃対策】
- A10ネットワークスがIPv6移行支援やDDoS攻撃対策のデモを披露
- ラドウェア、OpenFlowを活用したDDoS攻撃対策をShowCaseで披露
- ヤマハが企業向け無線APや全ギガ対応ファイアウォールを参考出展
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【クラウド】
- 「地図との組み合わせで、新たな発見」、グーグル阿部氏
- 日立製作所がSaaS版Groupmaxの機能限定版を参考展示
- 「オープン」が社会イノベーションを可能に、クラウドの未来を議論
- 「ネット設定をテンプレ化すればアプリ配備が簡単に」──米HP講演
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【ネットワーク技術/IT業界動向】
- 優秀製品グランプリは12製品、Best of ShowAward発表
- 「HTML5は大きなイノベーションを引き起こす」、W3CのCEO
- 携帯電話事業者はどこに向かうのか、大手3社が戦略を語る
- IPv4アドレス枯渇対応TFがブースで講演、追加講演も設定
- 蛍光灯がそのまま屋内GPS送信機に、リコーが参考出展
- 東陽テクニカがスパイレント製ネットワークテスト装置新機種を6月中に発売
- アイダックスがプログラム可能な10ギガLANアダプタをデモ
- 「OSSの『ソフトパワー』が協力者と利益を生む」、LPI-Japan