これからのクラウド活用シーンが見えてきた。それが他社との「コラボレーション」である。異業種や、強みの異なる同業種、ネット企業とリアル企業が、クラウドを介してコラボレーションする。

 始まったのは、二つの「巨大コラボ」だ。一つはビジネス面。数百社が一度に集まり、情報システムを利用したり共同でビジネスを展開したりする。もう一つはインフラにおけるコラボだ。社会全体の膨大な機器と情報システムが、協調動作する。いずれもクラウドが媒介となるからこそ可能になる。

 もはやクラウドは、コスト削減や業務効率化だけの道具ではない。先進事例を基に、クラウドでビジネスチャンスを広げるための勘所を探る。

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