すでに様々なメディアで報告されているように、日本時間6月1日に米Microsoftは「Windows 8 Release Preview」を公開した。従来はRelease Candidate(RC:製品候補版)と呼ばれていたバージョンに相当する。前バージョンであるWindows 8 Consumer Previewの公開が2月29日だったので、ほぼ3カ月でベータ版としての最終リリースを迎えたことになる。

 本連載はWindows 8 Consumer Previewの公開と同時に始まった企画だが、今回の公開に伴ってWindows 8 Release Previewを使用しての解説に切り換える。そこで、まずはVirtualBoxの仮想マシンにインストールして、これまで紹介したConsumer Previewと異なる部分がないか検証していきたい。

Windows 8 Release Previewをダウンロードする

 Windows 8 Release Preview(RP)は、以前RCと呼ばれたバージョンに相当し、完成版1つ手前のリリース候補版という位置づけになる。インストールに必要なマシンのシステム要件は、Windows 8 Consumer Preview(Windows 8 CP)と全く同じだ。具体的に言えば、CPUは1GHz以上、メモリーは32ビット版で1Gバイト以上、64ビット版で2Gバイト以上、HDDの空き領域は32ビット版で16Gバイト以上、64ビット版で20Gバイト以上、グラフィックスはMicrosoft DirectX 9以上をサポートすれば合格となる。

 もしタブレットやマルチタッチ対応のディスプレイなら、1024×768以上(スナップ機能を使う場合は1366×768以上)の解像度で、Metroスタイルアプリをタッチで操作することができる。

 今回はWindows 8 CPと同様に、OracleのVirtualBoxへインストールを試みるが、もちろん稼働中のWindowsマシンからアップグレードすることも可能だ。ただその場合は、Windows 8 RPをアンインストールすることはできないので注意してほしい。こうしたインストールに関する注意点は、Windows 8 RPのダウンロードサイトにある「よく寄せられる質問」というリンクに書いてあるので、事前に参照しておくことをお勧めする。

 Windows 8 RPのインストール方法は2種類ある。1つはWindows 8 RPのダウンロードサイトのトップページにある[今すぐダウンロード]ボタンをクリックして、既存のWindowsからアップグレードする方法だ。もう1つはISOファイルをダウンロードして、ISOイメージからインストールする方法である。

 既存のWindowsからアップグレードする場合は、Webサイトの[今すぐダウンロード]ボタンをクリックする(図1)。すると「Windows 8 Release Preview のダウンロード」ページに切り替わるので、[Windows 8 Release Preview のダウンロード]ボタンをクリックする。これで「Windows8-ReleasePreview-UpgradeAssistant.exe」がダウンロードされ、実行するとセットアッププログラムが起動してハードウエアの互換性やHDDの空き容量のチェックが始まる。このチェックに問題がなければ、必要なファイルがダウンロードされてインストールが始まる。

図1●Windows 8 Release Preview のダウンロード<br>稼働中のWindowsからWindows 8 Release Previewへアップグレードするには、ダウロードサイトにアクセスして[今すぐダウンロード]ボタンをクリックし、「Windows 8 Release Preview のダウンロード」ページにある[Windows 8 Release Preview のダウンロード]ボタンをクリックする。
図1●Windows 8 Release Preview のダウンロード
稼働中のWindowsからWindows 8 Release Previewへアップグレードするには、ダウロードサイトにアクセスして[今すぐダウンロード]ボタンをクリックし、「Windows 8 Release Preview のダウンロード」ページにある[Windows 8 Release Preview のダウンロード]ボタンをクリックする。
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 DVDドライブから起動したり仮想マシンへマウントしてインストールする場合は、最初にISOファイルをダウンロードする。ISOファイルは各国語の32ビット版、64ビット版が用意されているので、国や環境に合わせてダウンロードする。また同じページにプロダクトキーが記載されているのでメモ帳などにコピーしておこう(図2)。

図2●ISOイメージのダウンロード<br>「 Windows 8 Release Preview ISOイメージ」のページからダウンロードする。このページには、各国語の32ビット版と64ビット版のISOイメージのダウンロードリンクと、それぞれのプロダクトキーが記載されている。
図2●ISOイメージのダウンロード
「 Windows 8 Release Preview ISOイメージ」のページからダウンロードする。このページには、各国語の32ビット版と64ビット版のISOイメージのダウンロードリンクと、それぞれのプロダクトキーが記載されている。
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 ISOファイルがダウンロードできたら、VirtualBoxに新規インストールする。具体的なインストール手順は、本連載の「Windows 8 CPをインストールする」に詳しいので、そちらを参考にしていただきたい。