問題

問46 オブジェクト指向プログラミングの特徴はどれか。

ア オブジェクトが相互にメッセージを送ることによって、協調して動作し、プログラム全体の機能を実現する。
イ オブジェクトの外部からオブジェクトの内部のデータを直接変更できるので、自由度が高い。
ウ 下位クラスは上位クラスの機能や性質を引き継ぐので、下位クラスに必要な性質は全て上位クラスに含まれる。
エ 個々のオブジェクトが使用するデータ(属性)は、あらかじめデータ辞書に登録しておく。

解説と解答

 オブジェクト指向プログラミング (OOP[object-oriented programming])とは、データとそれを操作するプログラムをひとつのオブジェクトという単位にまとめ、各オブジェクトが相互にメッセージを送り合うプログラミング手法です。

 プログラムの部分的な再利用が容易で、効率的にソフトウェアを開発することができるという特徴があります。

 よって、正解はアとなります。

イ:OOPでは外部からデータを操作できないように(カプセル化、隠ぺい)することで、独立性を高めています。
ウ:下位クラスは上位クラスから機能や性質を引き継ぐという部分は正しいですが、上位クラスが下位クラスに必要な機能や性質を「全て」含んでいるわけではありません。
エ:データ辞書に登録しておく必要はありません。

鈴木 啓一郎(すずき・けいいちろう)
ITに関するコンサルティングや教育を実施するアイティ・アシストのインストラクタ。新入社員研修や各種ベンダー試験、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験などの対策研修も手がけている。ITストラテジスト、システム監査技術者などの資格を所持。