問題

問43 図のようなサーバ構成の二重化によって期待する効果はどれか。

ア 可用性の向上
イ 完全性の向上
ウ 機密性の向上
エ 責任追跡性の向上

解説と解答

 図の右のサーバ構成は二重化して、待機サーバ2が稼働サーバ1を監視しています。そして、サーバ1が停止した場合、サーバ2に切り替わってサービス提供を継続します。これにより、システム全体の稼働率が向上し、ユーザが使用したいと思った時に使用できる確率が上がります。この確率が「可用性」です。したがって、正解はアです。

 他の選択肢の性質は次のような意味です。いずれもサーバの二重化によって向上が期待できるものではありません。

イ 完全性とは、データや処理方法が正確かつ完全である(つまり改ざんされていない)ことです。
ウ 機密性とは、許可された者だけがデータにアクセスできることです。
エ 責任追跡性とは、データが改訂された履歴(アクセスログなど)がたどれることです。

城田 比佐子(しろた・ひさこ)
アイティ・アシストのインストラクター(プロスタッフ)。著書に『3週間完全マスター 基本情報技術者 2012年版』『3週間完全マスター 応用情報技術者 2012年版』などがある。