日本民間放送連盟(民放連)の会長である井上弘氏(TBSテレビ代表取締役会長)は2012年5月31日の会見で、日本放送協会(NHK)が4月24日にロンドン五輪の生中継映像をインターネット配信する業務についての認可申請を総務省に行った件についてコメントした。

 「NHKの今回のライブストリーミングは放送を補完するもので、将来の放送サービスの検証という目的もある。これはNHKの特認業務の要件に合致する」「今回、NHKが配信対象とするのは国内で放送されない競技。NHKと民放はオリンピック中継をなるべく広く伝えたいと思っている」として、NHKの今回の試みに理解を示した。

 井上氏はかねてからNHKのインターネット同時再送信の開始に対する懸念を表明しているが(関連記事へ)、「今回のライブストリーミングとインターネット同時再送信は種類が違う。例外的なものと考えており、反対はしない」とした。