クラウドの導入・活用では、フェーズごとに様々な落とし穴がある
クラウドの導入・活用では、フェーズごとに様々な落とし穴がある
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 自社システムにクラウドサービスを取り込もうとする場合、一番気になるのは機能や性能、セキュリティといった技術的な側面だろう。

 しかし、システムを「作る」から「使う」へ発想を変えなければならないクラウドの導入現場では、様々な死角が生まれる。そこには「非技術的なリスク」が潜み、プロジェクトを窮地に追い込んだり、期待する効果を半減させたりする。

 今週完結した連載『失敗するクラウド』では、「非技術的なリスク」により失敗した4つの典型例をもとに、「なぜ失敗したのか」「どうすれば回避できるか」を解説している。クラウド化の死角とはどんなものなのか、事例を通して考えてほしい。

失敗するクラウド

さまよえるコスト削減(1)信用失墜でクラウド化が頓挫

さまよえるコスト削減(2)失敗招いた痛恨のミス

スピード導入の罠(1)何とか間に合わせたのに現場がそっぽ

スピード導入の罠(2)「開発なし」が生んだ油断

活用段階で露見した問題(1)あり得ない初歩的なミス

活用段階で露見した問題(2)必要リソースの減少に気づかなかった

遅すぎた改善(1)野放図なクラウド利用実態にがく然

遅すぎた改善(2)間違っていたサービスの見直し