問題
問23 様々なサイズのメモリ資源を使用するリアルタイムシステムのメモリプール管理において、可変長方式と比べた場合の固定長方式の特徴として、適切なものはどれか。
ア メモリ効率が良く、獲得及び返却の処理速度は遅く一定である。
イ メモリ効率が良く、獲得及び返却の処理速度は遅く不定である。
ウ メモリ効率が悪く、獲得及び返却の処理速度は速く一定である。
エ メモリ効率が悪く、獲得及び返却の処理速度は速く不定である。
解説と解答
一般に、メモリプール管理には、可変長方式と固定長方式があります。
可変長のメモリプール管理方式は、実行するタスクの大きさに合わせて、確保すべきメモリ領域のブロックサイズを動的に決定する方式です。ブロック内のフラグメンテーションが発生しないため、メモリの利用効率が良くなります。
一方、固定長のメモリプール管理方式は、主記憶装置を固定長のブロックに分割して、実行するタスクを各ブロックに割り当てる方式です。フラグメンテーション(断片化)が発生してしまうので、可変長方式に比べてメモリの利用効率は悪くなります。一方で、ブロックサイズが一定であるため一定時間で処理が可能です。
以上より正解はウです。