写真●米シスコシステムズ チーフセキュリティオフィサー John N. Stewart氏
写真●米シスコシステムズ チーフセキュリティオフィサー John N. Stewart氏

 「シスコシステムズは多くのセキュリティ上の脅威にさらされている」と米シスコシステムズのセキュリティ責任者(チーフセキュリティオフィサー)で上級副社長John N. Stewart氏は言う。昨年は80億トランザクション以上の不正なWebトランザクションをブロックした。1日に1200万。2万3000のトロイの木馬ダウンロード、7000以上のトロイの木馬のチェックイン、700のワーム、100のオーダーのフィッシングURLが含まれている。

 これだけの脅威に囲まれながら、同社は4年前、BYODを導入した。それだけのメリットをBYODに認めたからだ。BYODにより、従業員は最も生産性の高いデバイスを選択できるようになった。「最先端のデバイスに使用することでイノベーションが促進された」(Stewart氏)。生産性向上効果は、1日1人あたり30分。シスコは多くの企業を買収してきたことで知られるが、多様なデバイスを利用できる環境を整えたことで企業の統合も迅速にできるようになった。約17週間で新しい企業を統合できるという。コスト削減にもつながっている。ユーザーあたり最大25%のデバイス費用を削減できるとしている。

図●BYOD導入の成果
図●BYOD導入の成果
シスコシステムズの資料より引用
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