写真1●CeBIT 2012の会場
写真1●CeBIT 2012の会場
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 3月6日から10日までドイツ・ハノーバーでCeBIT 2012が開催された(写真1)。CeBITではMicrosoftのドイツ法人が巨大なブースを出展し、Windows 8やWindows Phoneをはじめとする多数の製品が展示されていた。

 今回はWindows Phoneを中心に、Microsoftブースの様子やCeBIT会場の様子、ドイツの通信環境について振り返ってみたい。

Metroデザインで統一されたMicrosoftブース

 CeBITでのMicrosoftブースは巨大で、全体像を把握するのが難しいほど入り組んだ構造になっていた(写真2写真3)。大型のスクリーンを備えたメインステージを中心に多数のMicrosoft製品が展示されており、総合受付は2カ所に分かれている。2階にはミーティングやインタビュー用のブースがいくつも用意されていた。

写真2●CeBIT 2012のMicrosoftブース
写真2●CeBIT 2012のMicrosoftブース
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写真3●センターステージではWindows 8やWindows Phoneのデモが
写真3●センターステージではWindows 8やWindows Phoneのデモが
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 ブースの特徴としては、デザインを前面に押し出していたことが挙げられる。具体的にデザインとは「Metro」のことを意味している。Windows PhoneやWindows 8でおなじみの「タイル」をモチーフとした内装もよく見かけた(写真4写真5)。CESの基調講演 (関連記事: MSバルマー氏が最後の基調講演、Windows 8とMetroを前面に押し出す) でスティーブ・バルマー氏はMicrosoftのあらゆるデザインにMetroを採用していくと宣言したが、その成果がさっそく現れたといってもよいだろう。

写真4●会場で配布したマップやグミもMetro風のデザイン
写真4●会場で配布したマップやグミもMetro風のデザイン
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写真5●Microsoftブースだけを解説したマップもMetro風
写真5●Microsoftブースだけを解説したマップもMetro風
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写真6●ブースにいるMicrosoft担当者は持参したWindows 8タブレットでデモを披露していた
写真6●ブースにいるMicrosoft担当者は持参したWindows 8タブレットでデモを披露していた
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 Microsoftブースの主役の1つは、Windows 8だ。2月末のMWCでは報道関係者向けの発表にとどまったWindows 8 Consumer Previewだが、CeBITのMicrosoftブースではPCにインストールした状態で展示されており、常に黒山の人だかりができている状態だった。

 また、Windows 8を担当するスタッフがタブレットを持ち歩いており、あちこちで実演していたのも印象的だった(写真6)。

CeBIT会場の周り方

 CeBIT 2012が開催される「ハノーバー国際見本市会場」は、とにかく広いという点が特徴だ。展示面積は49万6000平方メートル(東京ドーム10個分)と広大で、出展社数は70カ国から合計4200社と発表されている。さらに来場者に至っては110カ国から31万2000人に上る。

 展示会場には27番までのホールがあるが、CeBITで使われるのは17個ほど。一昔前に比べると規模は縮小しているが、依然として会場は広大で、ホール間を結ぶバスを利用しなければ徒歩では移動も困難というレベルだ。

 そのため、やみくもに歩き回るのは避け、出展社リストとホールの配置を下調べして巡回ルートを計画したほうがよい。ホール2には富士通やSamsung、ホール15にはGIGA-BYTEとMSIといった具合に、ある程度はジャンルの近い企業が集まっている。

写真A●会場内の売店<br>カリーブルストやサンドイッチを3~4ユーロで販売している。
写真A●会場内の売店
カリーブルストやサンドイッチを3~4ユーロで販売している。
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 レストランや化粧室といった施設は各ホールにあり、平日はそれほど混雑することはなかった。しかし、最終日の土曜日には家族連れや一般客で賑わい、かなりの混雑だった。ホールの外にも軽食の売店があり、時間をかけずに食事を済ませたいときには最適だ(写真A)。