スマートフォンは携帯電話市場において、スマートフォン同士だけでなく、フィーチャーフォンとも比較される存在である。そんな中、どれだけのスマートフォンユーザーがフィーチャーフォンを所持し、そしてどのような点に満足したり、不満を抱いたりしているのだろうか。基本的な問題について、データを見ていこう。
調査概要 | スマートフォンとフィーチャーフォンの利用実態について |
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主催 | モバイルマーケティング・ジャパン、ネットマイル |
対象ユーザー | 「スマホリサーチ」パネル(共通ポイントプログラム「ネットマイル」会員約450万人の中から抽出したスマートフォンユーザー) |
調査期間 | 2012年4月2日~4月5日 |
方式 | インターネット調査(回答はすべてスマートフォンから得たもの) |
有効回答数 | 1498 |
スマホとフィーチャーフォンを使い分ける
スマートフォンユーザーに「フィーチャーフォン(仕事用を除く)を所持しているか」を聞いたところ、男性は29.5%、女性は21.5%が「あり」と回答(図1)。スマートフォンはフィーチャーフォン同様、通話、メールといった機能が使えるにもかかわらず、スマートフォンに一本化するユーザーばかりではないことが分かる。
スマートフォンとフィーチャーフォンの両方を所持しているユーザーに、どのように使い分けているかを聞いたところ、「フィーチャーフォンにしか対応していないサイトやアプリの利用」「フィーチャーフォンはおサイフケータイとして利用」など機能面を挙げる回答が多かった。そのほか、「携帯電話事業者との家族間通話に関する契約の関係」「電話はフィーチャーフォンでかけることに慣れている」などの回答も目立った。下記に主な回答を挙げた。
利用しているファンサイトがスマホ未対応のため、フィーチャーフォンが必要。(女性/40代)
スマートフォンだけでよいと思っているが、家族との通話の関係でフィーチャーフォンを利用。(男性/30代)
フィーチャーフォンは「おサイフ」として使うのみ。(男性/30代)
「モバイルSuica」などを使いたい時はフィーチャーフォン。遊ぶ時はiPhoneを使う。(女性/20代)
通話やメールなどは以前から使用しているフィーチャーフォン、ネット検索や地図などはスマホで利用している。(男性/30代)
スマートフォンのバッテリーが切れた場合の“サブ”として、フィーチャーフォンを使用している。(男性/50代)