今週、米国サンタクララで、「Software Defined Network(SDN)」や「OpenFlow」に関する専門カンファレンス「Open Networking Summit 2012」(ONS 2012)が開催された。SDN/OpenFlowは、ネットワークの構成などをプログラマブルに変更できるようにするための技術で、いま非常に注目されている(関連記事:ネットワークを激変させるという「OpenFlow」って何だ?)。

基調講演で「NECはSDNのパイオニアである」と語るNECの矢野薫取締役会長
[画像のクリックで拡大表示]

 この分野では日本のICT企業も存在感を示しているという。OpenFlow対応コントローラなどをいち早く出荷したNECや、OpenFlowを用いたネットワーク仮想化サービスを6月開始予定のNTTコミュニケーションズがONSのキーノート・スピーチに登壇した。

 米GoogleやNECの事例発表から、すでにSDN/OpenFlowは実運用の実績があり、成果も上げ始めている。その技術動向から目が離せなくなっている。

Open Networking Summit 2012レポート

「DC間のトラフィックは既に100%SDN/OpenFlowベース」、米グーグル

「SDNは準備万端」、NEC矢野会長が10社強のSDN/OpenFlow導入事例を明かす

「SDNはC&Cそのもの、この分野で強いブランドを確立する」、NEC矢野会長

「クラウド制御とネットワーク制御の相互連携で苦労」、NTTコム

NTTコムがOpenStack Quantumを使ったネットワーク仮想化をデモ

「Open vSwitchのLinux 3.3への統合を祝おう」、米ニシラのカサドCTO

SDNの活用シーンに広がり、ペアレンタルコントロールやセキュリティ分野にも

ONFがOpenFlowの標準化スケジュールを紹介、7月に相互接続試験を開始

Open Networking Summitが開幕、キーノートにはNEC会長も登壇