米国で開催中の「2012 NAB(National Associations of Broadcasters) Show」に合わせて、Windows Azure Platformでオンラインコンテンツを扱える新しいサービスが発表されました。2012年のロンドンオリンピックの中継で、さっそく利用される予定です。そのほか、Hadoop based serviceやSQL Azure Data Syncプレビュー版がアップデートされています。

オンラインコンテンツを扱うAzure Media Servicesを発表

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 米国ラスベガスで開催されている「2012 NAB Show」(国際放送機器展)で2012年4月16日、クラウド上でオンラインコンテンツの作成/管理/配信機能を提供する「Windows Azure Media Services」が発表されました。 Windows Media Server/IIS/Expression Encoder/PlayReadyなどで構成するメディア配信プラットフォーム「Microsoft Media Platform」をベースとしたものです。

 このWindows Azure Media Servicesは、メディアコンテンツのアップロードや複数フォーマットでの編集・保存、デジタル著作権管理、多様な端末(Windows/Windows Phone/Xbox/MacOS/iOS/Android)に対応したストリーミングやオンデマンド配信などを行える機能を備えています。拡張性の高いクラウドを活用することで、大容量かつバラエティ豊富なフォーマットのデジタルコンテンツを効率よく保存できます。

 なお、Akamai/DeltaTreと協力し、このWindows Azure Media Servicesを活用して2012年ロンドンオリンピックの高解像度ストリーミング配信を実施します。

 Windows Azure Media Servicesは近日中にプレビュー版が公開予定で、無償で試用できます(Windows Azureのサービス利用料金は必要)。併せてメディア事業における参照アーキテクチャガイド「Broadcast Reference Architecture」が公開されています。

●関連情報
2012 NAB Show
Windows Azure Media Services
Microsoft Announces Comprehensive Media Services Platform and Architectural Guidance for the Cloud(ニュースリリース)
Windows Azure Media Services プレビュープログラム申し込み](メールソフトが起動します)
Broadcast Reference Architecture](PDF)