昨年、京都市が開始した「外国人観光客宿泊施設向け緊急対応コールセンター実証実験」。外国人観光客が宿泊施設などで電話を介して通訳サービスを受けられるのが同実証実験の内容だ(関連記事)。現在も実験は継続中で一定の評価を得ているようだ。こうした試みを裏側で支えているのがIP電話システムである(図1)。

図1●IP電話が支える「外国人観光客宿泊施設向け緊急対応コールセンター実証実験」
図1●IP電話が支える「外国人観光客宿泊施設向け緊急対応コールセンター実証実験」
[画像のクリックで拡大表示]
写真1●ファミリーマート店内に設置されているマルチメディア情報端末「Famiポート」
写真1●ファミリーマート店内に設置されているマルチメディア情報端末「Famiポート」
[画像のクリックで拡大表示]

 このサービスを手掛けたブリックスは2012年4月3日、通訳サービスをさらに一般の人が手軽に利用できるようにするため、同じシステム基盤を利用して、コンビニエンスストアで通訳サービスの販売を始めた。具体的には、全国のファミリーマート約8800店舗の店内に設置されたマルチメディア情報端末「Famiポート」(写真1)で、プリペイド式の個人向け電話通訳サービス「My通訳」を販売するのだ。

 利用者は一体どのようにして通訳サービスを購入するのだろうか。仕組みはシンプルだ。Famiポートの画面で「プリペイド」→「国際電話・国内電話」→「My通訳」と画面の指示に従い、タッチしていくだけだ(写真2)。

写真2●「Famiポート」での「My通訳」の購入手順(赤枠は編集部で追加)
写真2●「Famiポート」での「My通訳」の購入手順
写真2●「Famiポート」での「My通訳」の購入手順
写真2●「Famiポート」での「My通訳」の購入手順
[画像のクリックで拡大表示]

 その後、いくつかの画面を経て、手続きは終了する。最後に、Famiポートからバーコードが印刷された「Famiポート申込券」が出てくる。