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続・IP電話の新潮流

第2回 音声はコンテンツの一形態、API提供で新サービス促す

大谷 晃司=ITpro 2012/04/24 ITpro

 「@一つでテキスト、@@でメールを送信、@@@で電話をかける」(写真1)。これだけでは一体何のことか分からないだろう。オープンソースのSNSソフト「OpenPNE」の開発者として知られる手嶋屋の代表取締役 手嶋守氏が披露したデモの内容だ。社内SNSでメッセージを送る際、@の数によってメッセージを伝える手段が変えられるのだ。

写真1●電話API「boundio」発表時のデモ内容のスライド
[画像のクリックで拡大表示]

 通常は@を一つ使い、この後にメッセージを送りたい相手のユーザー名などを付けて送信する。「@ユーザー名 メッセージ」という形式は、Twitterなどでもおなじみだ。ただ、メッセージに気がついてくれない場合がある。

 そこで、「@@ユーザー名 メッセージ」にすると登録してあるメールアドレスにメッセージを記したメールを送信。それでも気がついてくれない場合は、「@@@ユーザー名 メッセージ」という形式にすると、登録してある電話番号に電話をかけ、音声合成メッセージを読み上げてくれる。こうした内容のデモだ。

Webサービスの開発者が電話の機能を簡単に実装

 それなら「初めから電話をかければいいのでは」といった声が聞こえてきそうだが、ここでのポイントはWebサービスから直接相手に電話をかけられる点だ。Webサービスを利用しているユーザー側には、電話がなくてもよい。音声をWebサービスの一コンテンツとして扱い、そのコンテンツを電話を介して届けるイメージだ。

 この「@@@」を実現するために組み込まれているのが、KDDIウェブコミュニケーションズが2012年4月10日から提供を開始した“クラウド電話”API「boundio」である(関連記事)。

 boundioは、Webサービス/アプリに次の機能を追加できる。(1)050番号による電話発信、(2)アップロードした音声の再生、(3)テキストを音声ファイルに変換する音声合成――である。さらにオプションとして、(4)電話を受けた相手が折り返す際の電話番号を050番号以外に転送する「転送設定」、(5)050番号を当初取得した番号から別の番号に変えられる「自局電話番号変更」――を設けた。

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