2012年4月4日から5日にかけて六本木ヒルズで開催されたJavaOne Tokyo。日本でJavaOneが開催されるのは7年ぶりです。そこで、2回に渡りJavaOneのレポートを行います。前編の今回はキーノートについて、後編では他のセッションについてレポートします。

 さて、日本では7年ぶりとなるJavaOneですが、昨年のサンフランシスコで開催されたJavaOne(関連記事)で示された流れにのったものになっています。昨年のサンフランシスコのJavaOneと、今回のJavaOneでは何が変化し、何がアップデートしたのでしょうか。

 その差分を中心に、今回のJavaOneのキーノートにおけるJava SEとJavaFXに関してレポートします。

Java SE

 Java SEのStrategy Keynoteを担当したのはHenrik Stahl氏です。

写真●Henrik Stahl氏
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 昨年は5年ぶりにJava SEのメジャーバージョンアップであるJava SE 7がリリースされました。昨年、Java SE 7がリリースできたのは、それまでJava SE 7に含まれるとされていたProject LambdaやProject JigsawをJava SE 8にスリップさせたためです。

 これは、Java SE 8の機能はJava SE 7の積み残し+αということを示しています。つまり、一昨年のJavaOneでこの方針が決定した時から、Java SE 8の機能のあらかたは決まっていたわけです。

 その後、昨年のJavaOneでJavaFX 3.0をJava SE 8の標準GUIライブラリとして採用することが発表されました。

 では、今回のJavaOne Tokyoではどうでしょう。