元陸上自衛隊のサイバー防御担当だった著者が、サイバー攻撃と思われる事例を挙げながら、その危険性と手口などを示す。難しい話だけでなく、米軍が中国製パソコンを使わない理由や、アクティベーション不要でオフィス入りの海賊版Windowsのインストール動作など、都市伝説のような話題も盛り込まれて読み物として面白い。ただ本著を読んでも、企業ネットワークの防御には役に立つことは少ないだろう。

「第5の戦場」 サイバー戦の脅威

「第5の戦場」 サイバー戦の脅威
伊東 寛著
祥伝社発行
819円(税込)