今回のハイライトはWindows Azure関連の新しいドキュメントが公開されていることです。1つは、AzureとOffice 365のセキュリティについてのホワイトペーパーです。非営利に第三者機関が制定したセキュリティ要件をAzureとOffice 365が準拠していることを解説しています。また、実践的ガイド「Microsoft patterns & practices」でもAzure版の第3弾が公開されています。

AzureとOffice 365のセキュリティホワイトペーパーを公開

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 2012年3月28日、マイクロソフトのデータセンターでサービス提供されているWindows AzureおよびOffice 365のセキュリティについて、新しいホワイトペーパーが公開されました。

 クラウドコンピューティングにおけるセキュリティを保障するためのフレームワークについて、非営利団体であるCloud Security Aliance(CSA)によって「Cloud Control Matrix」(CCM)が制定されています。今回のホワイトペーパーでは、Windows AzureおよびOffice 365が、このCCMで定義されているセキュリティ、プライバシー、コンプライアンス、リスク管理の項目で要件を満たしていることを解説しています。

 Windows Azureおよびマイクロソフトのクラウドサービスを運営するデータセンター「Global Foundation Services」は既にISO 27001に準拠が認定されています。このホワイトペーパーの中では、Global Foundation ServicesはAICPA SAS70、Windows AzureはAICPA SSAE16に対応準備中であることについても言及されています。

●関連情報
Standard Response to Request for Information - Security and Privacy](ホワイトペーパーのダウンロード先)
Cloud Control Matrix

Azure版「Team Foundation Service」を更新

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 2012年3月26日~28日の3日間で、時期開発ツール「Visual Studio 11」などの最新情報を含む開発者向けカンファレンス「Visual Studio Live!」の第1弾が米国ラスベガスで開催されています。このカンファレンスのキーノートでSaaS型のクラウドサービスである「Microsoft Visual Studio Team Foundation Service on Azure」の新機能が紹介されました。

 Visual Studio Team Foundation Service on Azureは、オンプレミスのVisual Studio Team Foundation Serverが担うアプリケーション開発のライフサイクルを管理・支援機能をクラウドで提供するサービスで、Windows Azure上で稼動しています。このサービスが更新され、自動ビルド機能が追加されました。現在はVisual Studio 2010およびVisual Studio 11 Betaに対応しており、将来的にはJava開発にも対応することが表明されています。

 2011年9月のカンファレンスBUILDでアナウンスされ、招待制プレビューとして公開されていました。現在も招待制プレビューとして公開されており、プレビューへの招待および利用はTeam Foundation Service Preview Web サイトから申し込み可能です。

●関連情報
Visual Studio Live! Las Vegas
Microsoft Visual Studio Team Foundation Service Preview Webサイト
Announcing a Build Service for Team Foundation Service](bharry's WebLog)