■「NTFS Permissions Reporter」は任意のフォルダ配下のNTFSアクセス権を分析し、わかりやすく表示するフリーソフトである。
■比較的簡単に分析ができて結果をわかりやすく表示するだけでなく、結果をファイルとしてエクスポートする(無料版はHTML形式のみ)ことも可能である。
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ハードディスクや共有フォルダに保存されているフォルダあるいはファイルのNTFSアクセス権をチェックするフリーソフトやシェアウエアは数多く公開されている。その中でも使いやすいツールとして、以前に「フォルダーアクセス権マップ」を紹介した。
無償でNTFSアクセス権をチェックする
この「フォルダーアクセス権マップ」は、共有フォルダのNTFSアクセス権をスキャンし、Microsoft Excel(2003/2007)またはMicrosoft Visio(2003/2007)形式のデータとして出力するフリーソフトだ。簡単に使用できて、出力結果を表計算ソフトなどで確認でき使いやすかった。現在は4.0にバージョンアップされ、ダウンロードサイトも変更されている(現在のダウンロード先)。
バージョン4.0では、Windows 7/Visio 2010/Excel 2010に対応するようになった。だが、残念なことにインストールし使用するためのハードルが高くなってしまっている。Excelは2007あるいは2010、Visioは2007 Professionalまたは 2010 Professional/Premiumが必須となり、以前のバージョンのようにExcel 2003やVisio 2003の環境ではインストールできなくなってしまった(.NET Framework 3.5 SP1以上も必要)。すでにExcel 2007/2010やVisio 2007/2010を使用しているユーザーなら問題なく使用できる。またWindows 7環境も正式に対応しているので、役に立つツールとして使用可能である。だが、古いOfficeを使っているユーザーにとっては「フォルダーアクセス権マップ」の最新バージョンを使用するためにかなりの投資が必要となる。
そこで、今回は「フォルダーアクセス権マップ」と同じような機能をもち、フォルダやファイルのNTFSアクセス権を簡単にチェックして表示させるツールとして「NTFS Permissions Reporter」を紹介する。NTFS Permissions Reporterは英語版のツールだが使用方法が簡単で、スキャンの結果をわかりやすく表示し、また結果をHTMLファイルとして出力することが可能なフリーソフトである(ほかに有償版である「NTFS Permissions Reporter Standard Edition」もある)。