Windows 8で目指す、Windowsの歴史上で最大級の変更といって過言ではないのが「スタートメニューの廃止」。そして、デスクトップ画面に代わり新たなWindowsの顔となった「スタート画面」の登場である。
Windows 8 Consumer Previewは、実にに多くの驚きとともに発表された。特にスタート画面は、タッチパネルに最適化されたMetroUIをまとった「タイル」で構成され、「Metroアプリ」と呼ばれる新しいアプリケーションを起動する。今回は「はじめてのスタート画面」と題して、マウス、キーボード、タッチパネルによるスタート画面の操作方法を紹介していく。
タッチ操作を確認するためスレートPCを用意
今回は、Windows 8 Consumer Preview(CP)の「スタート画面」について解説する。まずは、新たなスレートPC(タブレット型パソコン)を用意したことを読者にご報告しておく。
前回ですでにVirtualBoxへのインストールは成功しており、Windows 8 CPを試す環境は用意できた。だが、Windows 8の新しいユーザーインタフェース「MetroUI」は、まさに「タッチパネルあってこそ本領を発揮する」といってよい。さらにスレートPCも準備できれば、本文中にタッチパネルによる操作解説も追加できると考えたわけだ。
そうなると、難しいのがどんなスレートPCにするかだが、今回筆者が用意したのはONKYO製「TW317A5」というスレートPCだ(図1)。
このPCは、CPUに「Atom N450」、メモリー「1Gバイト」、ストレージは「32GバイトSSD」という、かなりロースペックなPCである。しかし、あえてこの「TW317A5」を選択したのは、ディスプレイ解像度が1366×768ピクセルだったからである。
前回に紹介したWindows 8のシステム要件にあったように、Metroアプリの「スナップ」機能を利用するには、最低でも1366×768ピクセル以上の解像度が必要になる。スナップ機能については後述するが、TW317A5ならこのスナップ機能も利用することができる。
TW317A5へのWindows 8のインストールは、前回ダウンロードしたISOファイルをWindows 7の標準機能でDVD-Rへ焼き、外付けのDVDドライブから行った。通常、稼働しているPCならWebインストールが定石となるが、その場合ハードディスクの空き容量が20Gバイト以上必要ということで、今回はDVDからクリーンインストールすることにした。
ところで、前回インストールしたVirtualBoxでは、デフォルトで1366×768という解像度を選択できない。この問題も含めてVirtualBoxの問題と解決方法を最後に掲載したので、参考にしていただきたい。