出題のジャンルごとの配分や難易度は、前回の試験とほぼ変わりません。ただし、新しい問題や過去に出題されていないテーマの出題もあり、広範囲な知識を求められます。試験の出題分類や時間、合格基準、実際の過去問題などは情報処理推進機構のサイトをご覧ください。

午前試験の学習の進め方

 午前試験は4肢択一問題が80問必須解答です。平成23年秋期試験の午前問題の出題分野は次のような割合でした。

平成23年秋期試験の午前問題の出題分野

■平成23年度秋期の午前問題の分野別の出題割合

 ジャンルごとの問題数は毎回プラスマイナスがあっても1問程度で、ほぼ固定です。ESD(Electrostatic Discharge、静電気放電),コーパス,動的結合,コストプラス価格決定法などが初出題でした。過去に出題例のない問題は演習ができませんから、難易度が高い印象を受けます。しかし午前試験で合格は60点以上、すなわち80問中48問以上の正解です。満点を取る必要はありません。常に自分の実力を把握し、48問以上正解するためにはあと何問正解すればよいかという戦略を意識しましょう。すべての分野を満遍なく十分に学習するには非常に時間がかかります。そこで、どの分野で何点くらいとれるかの見積もりに基づき学習計画を立てましょう。

 午前試験は、知識を問うタイプの問題が圧倒的に多く(約80%)出題されます。次のグラフは、平成23年秋期試験午前の問題を、知識問題(知識が無い解答できない)、計算問題(計算によって解を求める。計算方法を知っていないと解けない問題もある)、論理問題(考えて答える。問題文の読解力が問われる)の3つのタイプに分類したものです。知識を必要とする問題の数は前回試験より増えています。つまり、知識が無いと午前試験はまったく歯が立たちません。

平成23年度秋期の午前問題の分野別の出題割合