平成23年度秋期試験は、午前、午後ともにスタンダードな出題傾向でした。試験の出題分類や時間、合格基準、実際の過去問題などは情報処理推進機構のサイトをご覧ください。

合格に向けて

 午前試験の過去問題からの流用は、改題も含めれば8割近くに達します。また、出題内容は知識を問う問題が中心です。したがって、過去問題の演習を通して知識を習得すれば、十分に合格点を取ることが可能です。

 分野が多岐にわたるため、得手不得手があると思います。午前問題、午後問題ともに6割を正答すれば合格できるので、過去問題を使って自分がどの分野で何点ぐらい取れるのかを見積りましょう。6割に届かない場合はどの分野(あるいは、分野内のどのような問題)で得点を増やすかの作戦を立ててから学習に臨みましょう。

 特に、ストラテジ分野の問題のうち、知識を問うタイプの問題は、短時間の学習で高得点が期待できます。その理由は、基本的な用語の意味をきちんと覚えればよいことと、覚えるべき知識の範囲が限られているためです。弊社の試験対策のセミナーの受講者はシステムエンジニアが中心で、ストラテジ系の問題に苦手意識を持っていたり、敬遠したりする人が多いのですが、受験に向けての学習をすると、苦手だと思っていた分野が一転して得点源となるものなのです。みなさんも、積極的に取り組んでみてください。

 午後試験は、問1~問7から5問選択で1問12点、問8(アルゴリズム)は必須で20点、問9~問13(プログラミング)が1問選択で20点です。合格点は60点なので、どのようにして60点を超えるかを考えて学習しましょう。

 午後試験の対策としては、次の4点がポイントです。

  • 問1~問7:基礎知識は午前試験の対策で身につける
    午前問題の演習を通して、基本的な知識の習得に努めましょう。学習範囲は、午前試験とほぼ同等です。
  • 問1~問7:問題文をよく読んで解答するトレーニングを行う
    マネジメント系やストラテジ系の問題は、見慣れないテーマが多いかもしれません。しかし、問題文をよく読めば十分解答できる問題が多いのです。過去問題を通して、問題文から解答を導き出すトレーニングを積みましょう。
  • 問8~問13:アルゴリズムとプログラミングは満点を狙わない
    アルゴリズムとプログラミングで満点を狙うと、たいへんな学習時間と解答時間を必要とします。6割の得点、あるいは全体で6割の得点を狙って学習を進めると楽になるでしょう。
  • 問9~問13:プログラミングに自信がない人は表計算を選択する
    得意とするプログラミング言語をもたない方は、表計算を選択しましょう。事前にプログラミング言語の文法を覚えるなどの時間を節約できます。マクロが出題されることになり、アルゴリズムの要素が強くなりましたが、問8に比べれば容易なアルゴリズムです。