前回はスマートフォンユーザーの仕事でのSNS利用についてアンケート結果を見ていった。第5回は「仕事でSNSを利用して良かった経験」の有無や「勤務先のSNS規定の有無」「SNS利用の失敗談」などについて、アンケート結果と具体的なコメントから見ていく。
調査概要 | スマートフォンでのSNS利用に関する調査 |
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主催 | モバイルマーケティング・ジャパン、ネットマイル |
対象ユーザー | 「スマホリサーチ」パネル(共通ポイントプログラム「ネットマイル」会員約450万人の中から抽出したスマートフォンユーザー) |
調査期間 | 2012年2月28日~3月2日 |
方式 | インターネット調査(回答はすべてスマートフォンから得たもの) |
有効回答数 | 1323 |
SNSを仕事で利用するユーザーの8割は「使ってよかった」と回答
前回はSNSの仕事利用についてアンケート結果を見たが、仕事でSNSを利用している人はそもそもSNSを使うことについてどのように感じているのだろうか。図1を見ると「SNSを仕事で利用している」ユーザーは全体の13.2%。そして「SNSを仕事で利用して良かった経験」に「ある」と回答したユーザーは全体の10.5%。つまり、スマートフォンでSNSを利用するユーザーの約8割が「SNSを仕事で使って良かった」と感じた経験があることになる。
OS別に仕事で「SNSを利用して良かった経験」の有無を聞いたところ、iOSユーザーは12.8%、Androidユーザーは8.1%が「ある」と回答。iOSユーザーの方がAndroidユーザーよりも「ある」と回答したユーザーは多かった(図2)。第4回で見た「仕事上でのSNS利用率(OS別)」においてもiOSユーザーの方がAndroidユーザーよりも多かった。この差についてはさらに利用者像にまで踏み込んで分析する必要があるだろう。
具体的に良かった経験については次のような声が挙がった。「人とのつながりが増えて新しい仕事ができた」「遠距離での打合せに便利」「より速い情報収集ができる」「効果的なプロモーションができた」などだ。下に主な回答を示す。
効果的な宣伝ができた。思いがけない有名人と知り合い、仕事につながった。(男性/40代)
リツイートなどで、自分で調べただけでは知り得なかった情報や意見を知ることができた。(女性/20代)
連絡先が分からない相手と打ち合わせができた。(男性/40代)
求人の応募があった。ソフトの設定方法を教えてもらった。(女性/30代)
遠隔地での仕事に対する指示が出しやすい。(男性/50代)