九州・沖縄マルチメディア放送、エフエム福岡、エフエム東京を発起人として、「福岡V-LOWマルチメディア放送実験協議会」が設立された。

 協議会は、福岡県内でV-Lowマルチメディア放送の具体的なサービスモデルの実証実験を実施し、その具現化を目的とする。活動内容は(1)電波の発信実験、(2)新サービスモデルの開拓および同モデルの実現に向けた研究などの環境の提供、(3)災害・非常時におけるV-Lowマルチメディア放送を活用した行政からの情報発信実験および調査研究、(4)端末の開発を促進する環境の提供、といった活動を進める。2012年2月17日に発起人会を開催し、2月29日に発足した。3月26日には、第1回総会の開催を予定する。

 こうした活動を実施するため、安心安全WG、Channel-Lo WG、Channel-V WG、端末WGの設置を想定する。一般会員のほかに、招聘会員やアドバイザリボードを設置し、活動を進めていく。2月29日には、総会の開催に向け、発起人による説明会も開催された。

 会員には、讀賣新聞社、電通、ラブエフエム国際放送(LOVE FM)、山形カシオ、アルパイン、NEC、パナソニック、レシップ、本田技研工業などの参加が見込まれている。なお九州・沖縄マルチメディア放送には、ジャパンエフエムネットワークおよびJFN加盟局に加えて、西日本高速道路サービス・ホールディングス、エヌビーケー、クワトロメディア、ジョルダン、レーベルゲート、EMIミュージック・ジャパン、西日本新聞社、西鉄エージェンシー、大分合同新聞社、熊本日日新聞社、本田技研工業、昭文社、大日本印刷、共同販促、九電工、西部瓦斯、にしけい、コカ・コーラウエスト、ゼンリン、第一交通産業などが株主として参加している。また、招聘会員としては、福岡県、福岡市、宗像市、糸島市、九州大学、福岡県産業・科学技術振興財団などが参加する予定。