「目的は『東北に仕事を作る』こと」---Fandroid EAST Japanは、仙台のIT技術者やクリエイターが集まり、2011年6月に設立したコミュニティだ。

写真●Fandroid EAST Japanの勉強会の模様

 日本を襲った東日本大震災の後、仙台でもIT系の仕事は激減した。ITどころではないので当然だ。危機感を持った仙台のインキュベータ施設に集まっているクリエイターを中心に、仙台に仕事を作るためにグループを作ろうという声が上がった。

面白法人カヤックの旅する仙台支社が設立を支援

 グループを作るにあたって、現在Fandroid EAST Japanの理事長を務めるアイデアプラント 代表 石井力重氏が相談したのが面白法人カヤック 社長 柳澤大輔氏だった。「今やるならAndroidだ」。柳澤氏は市場が急拡大しているAndroidなら県外からも仕事が取れるとアドバイス。カヤックも、仙台に「旅する支社」を作ることを決めた。旅する支社は、ノートパソコンとネットを使ってノマド的に仕事をしようというカヤックの制度だ。カヤックは野崎錬太郎氏を派遣。5月に仙台支社を立ち上げた。野崎氏はFandroid EAST Japanの設立を手伝い、仙台のクリエイターたちとAndroidアプリを開発、仙台にAndroidの技術を育てた(関連記事)。

 Fandroidの名前の由来は、もちろんFan+Android。そして仙台だけでなく東日本全体に広げていこうと、SENDAIやMIYAGIではなくEAST Japanとした。