塩尻市振興公社は2012年2月2日、「Android@Home in SIP(塩尻インキュベーションプラザ)」と題するイベントを開催した。OESF(Open Embedded Software Foundation)代表理事の三浦雅孝氏らが講演、組み込みシステムでの向けAndroidの実例や可能性を語った。
塩尻市振興公社は塩尻市の産業振興などを行なっている財団法人。塩尻インキュベーションプラザは同公社が運営する施設で、ベンチャー企業などが入居しているほか人材育成のためのセミナーなどを行なっている。
「様々な機器にAndroid、サービスが重要に」、OESF 三浦氏
OESFは組み込みシステム向けAndroidの推進団体。代表理事の三浦氏は、「現在2億台以上のAndroid携帯電話が存在し、毎日塩尻市の人口を超える60万台のAndroid携帯電話が新しく使い始められている」と指摘。携帯電話以外にもKindle Fireのような電子書籍端末やタブレット、Google TVのようなスマートTV、カラオケのリモコン、サイクルコンピュータなど様々な機器に搭載されてきている。
三浦氏は、このようなAndroid搭載デバイス以上に重要なのはクラウドサービスであると指摘する。端末はコモディティ化していく。収益の源泉はクラウドサービスになる。逆に言えば、サービスのために端末を無料で配ることさえ現実的になっている。
OESFが注目している分野として三浦氏は「医療」「教育」「アジア」をあげ、これらの分野に注力していくと語った。