Android 4.0をパソコンで動かしてみましょう(写真1)。USBメモリーにインストールして、そこからブートしますので、現在パソコンに入っているOSやデータが消えることはありません。ソースコードからビルドしますが、とにかく今すぐに触ってみたいという人のために、USBメモリーやCDからインストールして使えるイメージファイルも用意しました。

写真1●Android 4.0の起動画面
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 2011年10月、米GoogleはAndroidの最新版である「Android 4.0(開発コードネーム:Ice Cream Sandwich)」を発表しました。前バージョンである「Android 3.0(開発コードネーム:Honeycomb)」ではタブレット専用としてUIが刷新され、マルチコアプロセッサのサポートなど様々な機能強化が行われました。「Android 4.0」ではスマートフォン、タブレット用UIを統合し、タブレット用としては初めてのオープンソース化がされています。その他NFCを利用したデータ交換「Android Beam」、P2Pでのデータ交換を提供する「Wifi Direct」、メディアコーデックの追加、マウスサポートなどより多くの機能が追加されています。

 x86 CPUの対応は「Android 1.5(開発コードネーム:Cupcake)」にて初めてサポートされ、別プロジェクトである「Android x86」プロジェクトは、ASUS EeePCへのポーティングから始まり、今では多くのPCにで動作するようになりました。お手持ちのPCで動作するかどうかはこちらのページにて確認することができます。

 このAndroid x86プロジェクトの「ics-x86」ブランチを使用して、Android 4.0をパソコンで動かしてみましょう。Android 2.1、2.2/2.3をパソコンで動かす手順については既にITproでご紹介しました(Android 2.1版2.2/2.3版)。Android 4.0でも手順はほぼ同じです。USBメモリーにインストールして、そこからブートします。現在パソコンに入っているOSやデータが消えることはありません。今回もASUS EeePCのネットブック「EeePC 901X」で動かしてみます。