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 今週公開の記者の眼『日本に籠もるか、アジアで伸びるか』で述べられているように、国内大手のITベンダーやユーザー企業では、「アジア」を意識したIT人材育成を始めている。社員をアジア地域のプロジェクトに送り込み、外国人と一緒に仕事をさせるのだ。

 背景には、日本企業のアジア進出が急ピッチで進んでいることがある。アジア地域でのシステム構築を任せられる人材が、ユーザー企業にもITベンダーにも求められている。

 皆さんの会社がアジアとつながりがあるかどうかは別にして、これからの時代、成長の機会を求めて日本とアジアの関係はどんどん緊密になっていく。それゆえに、私たちはもっとアジアの国々について学ぶべきではないだろうか。

 アジアでは、国によって文化や習慣が大きく異なるのはもちろん、同じ国の中でも地域によって「別の国」のような様相を示すことがあるという。オフショア開発などで30年の経験を持つ岡崎邦明氏の連載「海外アウトソーシングの落とし穴」(2006年3月~09年3月連載)では、岡崎氏がアジアで奮闘し、そこで得た相互理解のための知見を多数紹介している。この週末、“アームチェアトラベラー”(あるいは“アームチェア・ビジネストリッパー”?)としてアジアの旅に出かけてみてはいかがだろう。

中国、ベトナム、インドの国と人柄

四川大地震から垣間見えたこと

中国アウトソーシングの今と先行き

日本人がリラックスして仕事を頼める国、ベトナム

ベトナムから見た日本の印象

悠久の大地インド、アジアで異彩を放つ

欧米流の「インド」は、やりづらい国か、学ぶべき国か

インドのタクシーでの出来事から得た教訓

フィリピンの交通事情――時間の余裕を持って、水先案内人と同行せよ

ソフトウエア開発の現場から学ぶアジアとの付き合い方

「開発から手を引く、金はいらない」---インドから突然のメール

メリットがなくなれば、海外企業はあっさり取引を切る

現地の技術者がソフトウエア構造を勝手に変更

海外企業は豹変する、調達マネジメントを忘れるな

自分に不利なことは言わない、交渉に長けた海外企業

「これくらいはわかっているはず」が命取り

契約マネージメント---破棄されること、実行されないことも想定する

技術とビジネスのマネジメントを分けよ──牽制しつつ最善を目指すのが欧米流

上から押さえつけると失敗する──最適な人材と組織がプロジェクトを成功に導く

リスクは突然やってくる――SARSや鳥インフルエンザの危機にどう立ち向かったか

大丈夫のはずのプロジェクトが大失敗

外国人プロジェクトリーダが突然辞めると言い出した

個人として尊重して付き合い、信頼関係を築こう

テスト仕様書と修正指示書の落とし穴

欧米でも海外アウトソーシングはトラブル頻発、その原因は?

海外アウトソーシングでパフォーマンスは本当に上がるのか

オフショアで成功する「変革マネジメント」の極意

オフショア現場と通話できない!──“チャット”で難局を乗り切った話

オフショアだからこそ、「見える化」が大事

海外企業への不満は明確に伝えよ、要求以上のことは期待するな

外国語と文化の習得はオフショア成功への近道──海外コミュニケーションの秘訣、教えます

海外からのオンサイト技術者を効果的に活用するには?

海外からの技術者同士で引き継ぎを成功させた

海外コミュニケーションを円滑にする報告書の書き方

現地に溶け込むための方法

モジュール開発かプロダクツ開発か、その違いが問題だ

変貌するオフショア・アウトソーシングの世界地図

「米国-インド」に見るグローバルソーシングの行方

欧米に学ぶグローバルソーシング