IT化が浸透した企業では、日々の活動の中でテラ(1兆)バイト級の大容量データを蓄積できるようになった。このデータを解析して知見を導き出し、事業の付加価値を高める取り組みを、本書は「ビッグデータビジネス」と呼ぶ。米グーグルや米アマゾンといった有力企業が積極的に活用していることを踏まえ、2010年代はビッグデータビジネスの時代になると予測する。

 ビッグデータを活用しやすい分野としては、製品開発や、ECサイトを中心とした販促活動などを挙げる。ただしデータ解析のスキルと、事業に活用する知恵を兼ね備えた人材が必要になる。そこで事業部の精鋭をIT部門に送り込む人事交流施策などを奨励している。

ビッグデータビジネスの時代

ビッグデータビジネスの時代
鈴木 良介著
翔泳社発行
1890円(税込)