「ネットワーク分野での大きな革新」「旧来のネットワークの世界を劇的に変える」「回線コストだけでなく、設備コスト、運用コスト、エネルギーコストを削減する」――。これらはすべて新しいネットワーク技術「OpenFlow」を評した言葉だ。それほどOpenFlowはインパクトがあり、期待されている。
OpenFlowを熱望しているのは、とりわけ大規模なデータセンターを運用する企業だ。データセンターのサーバーやストレージは、仮想化/クラウド技術によって、アプリケーションへのリソース割り当てを動的に行えるようになった。仮想マシンの移動も自在である。
これに比べると従来のネットワークは柔軟性を欠き、構成変更の負担が重くなっている。そこに大きな不満が生じる一方で、OpenFlowに期待する声が日ごとに高まっているわけだ。OpenFlowの仕組みやメリット、技術動向に関する記事を以下にまとめた。今後のネットワーク構築の参考にしてもらいたい。
なぜOpenFlowが注目されるのか
- 米グーグルも注目、ネット設計変える「OpenFlow」
- ネットワークの転換点を示した「Open Networking Summit」
- IPとはまったく違う「OpenFlow」の目的とは
- クラウドを変えるネットワーク仮想化
- サーバー仮想化のネットワークを支える新規格「EVB」とは
- ネットワークとサーバー仮想化の最新キーワード、いくつ知っていますか
- OpenFlowが話題な理由
日本通運、OpenFlowをいち早く導入
サーバー仮想化を加速させるネットワーク技術最前線
- [1]新たなクラウド運用の切り札「OpenFlow」、ネットワーク機器を集中制御
- [2]進化する仮想アプライアンス、OpenFlowと組み合わせ仮想プライベートクラウド構築
- [3]NECが製品化したOpenFlow、データセンターでの活用を見込む
- [4]仮想スイッチ技術の標準「EVB」、ライブマイグレーション時の運用自動化へ
OpenFlow対応の製品/サービス動向
- NECとIBM、OpenFlow対応ネットワーク機器を米スタンフォード大などに納入
- 日本IBM、ネットワークスイッチの「OpenFlow」対応を開始
- スマホの通信スタイルを劇的に変える技術、NECがOpenFlow搭載のAndroid端末をデモ
- [AWARD受賞製品]「クラウド時代の統合管理」を先取り、ネットワーク仮想化対応ソフト
- 「2012年夏からネットワーク仮想化サービスを開始する」、NTTコム有馬社長
- 「OpenFlow検証ラボを活用して欲しい」、BrocadeのCEO/CTO
- ITpro EXPOでNTTデータが「OpenFlow」の実機デモ、マルチベンダー環境で実施
- ACCESS米子会社が通信機器向けOS「ZebOS」新版、将来はOpenFlowにも対応
- InteropでNECがOpenFlowに対応した「プログラマブルフロー」製品をデモ
- 「世界初」、NECがOpenFlowスイッチをついに製品化