デザイナーがこだわるAndroidアプリのデザインをXMLコーディングで実現する連載の4回目。前回は、グラデーションや影の部分を、実際の光と影に基づいて考えることを紹介しました。この考え方はどんなデザインのときにもついてまわりますので、頭に入れておきましょう。
今回は引き続き、デザインの細部にこだわった表現を考えていきます。
タイトル部分に背景をつけ、影やボーダーをつけよう
まず、「あなたの友猫」といったタイトル部分を見ていきましょう。
ここでのデザインの特徴を整理しておきます。
(A)テクスチャの使用
(B)【上側】影の描写(エリア全体にかかるもの)
(C)【下側】1pxのライン
もしあなたにCSSの知識があるなら、(B)上側の影は、上の要素である検索ボックスにbox-shadowというプロパティを使って表現し、(C)下側の1pxのラインはborder-bottomというプロパティで表現したい、と思うでしょう。そうすることで、(B)と(C)については画像を使わなくともコードのみで表現できるからです。
しかし、AndroidレイアウトのXMLのパラメーターにはそういったものが存在しませんので、すべて画像にしなければなりません。
XMLレイアウトの場合、画像の軽量化などを考えると上図のように3つの画像に分けるのが妥当です。3つとも、繰り返しの最小単位は非常に小さな画像になりますので、これを繰り返しながら、重ねて配置していくことになります。
#今回(A)の背景画像については、テクスチャをかけている分を自然に見せるために、少し大きめの画像にしています。