今回のサンプルは、Excel2002 / Excel2003 / Excel2010で動作を確認しました。

「どうしたんですか?先生」
「実は・・・」
「実は?」
「スランプなんじゃよ」
「スランプ?」
「この竿を買ってからというもの、さっぱりチヌが釣れん」
「まぁ」
「呪いでもかけられたようじゃ」
「実力なんじゃありませんかぁ?考えすぎですよ!」
「なんじゃとぅ?」
「だいたい、先生はチヌを釣ったことがあるんですか?私は、とんと先生が釣った魚を見た記憶がごじゃいましぇん!」
「むむぅ・・・言わせておけば・・・ええい、こうなったら、見せてやる!拙者が釣った魚を見せてやるわ」
「はいはい、期待しないで待ってま~す」
「かくなる上は、釣って釣って釣りまくる・・・」
「先生、どこに行くんですか?サボタージュは許しません。お待ちの患者さん、ど~ぞ~」
「やっぱり?」

今月の相談
 条件付き書式を設定するマクロを作りました。他のシートは問題無いのですが、あるシート(シート“tpd1_tpLH_Group1”と、シート“tpd1_tpHL_Group1”)だけ条件が「次の値よりも大きい」になってしまいます。上限と下限があるので「次の値の間以外」になるはずなんですが、どうにも原因がわかりません。何かいい薬はないでしょうか?

「先生!」
「はい!」
「条件付き書式って何ですか?」
「ガクッ!前に一回やったと思うけどなぁ」
「私は、過去にこだわらない性格なので」
「そういう問題ではないと思うがのぅ?」
「問題ありません。条件付き書式について教えてください」
「しょうがない、これが最後じゃぞ?」
「はい」
「条件付き書式とは、特定の数値や文字列を探す便利なツールじゃ」
「はいぃ?」
「例えばじゃな、条件を設定すると、それに合う数値を見つけ、そのセルの文字の色を変えたり、塗り潰しの色を変更したりして分類することができる便利な機能じゃ」
「あちゃ~、私、そういうの、全部マクロでちゃっちゃとやっちゃうもんで、知らない基本機能がいっぱいあるんです」
「むむぅ・・・どちらかと言えばわしもマクロでやってしまう方が簡単で、探そうとも思わんじゃった」
「同感です。で?」
「あぁ、最近のExcelでは、マクロを使わずとも、色んなことができるようになった。その一つが条件付き書式じゃ。まぁ、これは、かなり以前のバージョンから実装されていた機能なんじゃが、初期のものは機能がプアで使えなんだ。しかし、最近の条件付き書式は結構いけてますぞ」
「なるほど。で、患者さんのマクロの症状はどんな具合なんでしょう?」
「そうじゃな。ちょいと見てみるとするか」