システム開発プロジェクトの上流工程では、業務や要求の分析を通じてシステムが担うべき役割を定義していきます。ここで作成する成果物が、システム開発の起点となります。実際のプロジェクトで作成されている上流工程の成果物の中には、せっかく作ったのに使われなかったり、後工程になってから作り直したりと、品質面で問題のあるものも少なくありません。本連載では、実際のシステム開発プロジェクトの上流工程で発生した問題に焦点をあて、その原因や対策をお伝えします。

(上山 和子=ファイブポイント、イラスト:山崎 直子=マナスリンク)