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決算見込みの精度を上げ、「次の手」を迅速に
工作機器など生産財商社の山善の業績が好調だ。東日本大震災以降の節電需要で扇風機やコタツなどの家電事業が好調に推移。タイの洪水がきっかけで、工作機械の更新が進み、同社にとっては思わぬ需要が生まれた。2012年3月期の連結決算では、2期連続の増収増益を見込む。
好業績を陰で支えるのが、精度の高い連結会計システムだ。決算数値の算出までの期間は、2003年3月期に50日だったのが、2011年3月期には15日に短縮。締め前の3月初旬に出す連結当期利益の推定値と実績値のズレは、2011年3月期にはわずか0.4%にとどまった。2003年3月期には47.4%もズレていたのと比べると、見込みの精度は格段に向上した。「正確な決算数値を早期に把握することで、意志決定が速くなり、次の手を機動的に打てるようになった」と経営企画本部長を務める清木勝彦専務取締役上席執行役員は話す。 バブル期の不動産投資などのツケに苦しんだ経験から、先を見通さずに勢いで投資する怖さを学んだ。「経営の現状をリアルタイムで正確に把握するからこそ、過去にとらわれず、将来のことを考えられる」と話す。2004年に導入した富士通のERPパッケージ「GLOVIA SUMMIT」を中核に、連結決算システムや科目部門別の予実管理精度の構築を進めてきた。各事業部門からメンバーを集めたプロジェクトを半期ごとに組織し、経営管理のインフラ整備を先導。月次連結決算も徹底し、部門長が財務状況をにらんで部署を運営することを求める。「折角頑張ったのに、締めてみたら赤字、というのでは社員は報われない。着地点が見えれば、社員のモチベーションも上がる」
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