前回は「仕事とスマホ」をテーマに、職場からスマートフォンを支給されているかや、支給されている人の利用方法、されていない人の通信費の取り扱いなどを中心に調査結果をみた(スマホの「会社支給率」は約1割)。今回のテーマは、引き続き「仕事とスマホ」。ビジネスパーソンが仕事向けにスマートフォンアプリをどのように利用しているのか、また、今後どのようなアプリへのニーズがあるのかをアンケート結果から見ていきたい。

調査概要仕事でのスマートフォン利用に関する調査
主催モバイルマーケティング・ジャパン、ネットマイル
対象ユーザー「スマホリサーチ」パネル(共通ポイントプログラム「ネットマイル」会員約450万人の中から抽出したスマートフォンユーザー)
調査期間2011年12月28日~2012年1月3日
方式インターネット調査(回答はすべてスマートフォンから得たもの)
有効回答数560

スマホアプリの仕事利用は3割弱、「ジョルテ」「Evernote」などが人気

 スマートフォンを所持しているビジネスパーソンに「仕事で活用しているスマホアプリの有無」を聞いたところ、全体で3割弱が「ある」と回答(図1)。職種別に見ると「会社役員(代表者含む)/管理職」「個人事業主/フリーランス」の活用割合が高くいずれも4割を超える。

図1●仕事で活用しているスマホアプリがあるか
図1●仕事で活用しているスマホアプリがあるか

 また、具体的に挙がったアプリ名を見ると「ジョルテ」「乗換案内」「Evernote」など仕事だけでなく、プライベートでも活用できる人気アプリが目立つ。これを踏まえると、職種別の「仕事で活用しているスマホアプリの有無」の差は、ダウンロードしているアプリに違いがあるわけではなく、同じアプリを仕事で使うか否かの違いにあると考えられる。