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福島第一原子力発電所の事故後、米国でも世論は強く脱原発に動いた(関連記事)。では、現在、審査中または建設中の原子力発電所はどうなっているのだろうか。
2007年から2009年にかけて、米国では長らく建設されていなかった原発を新設しようという“原発ルネサンス”と呼ばれる動きがあった。その最中、全部で26基のライセンス応募があった(図3)。

現在そのうち6基は審査が停止している(注:そのうちの一つBellefonteは最近建設を再開)。審査が継続している残りの20基のうちライセンス取得にめどが付いているのは4基のみで、その4基については建設が続いている。そのため、現在は5基のみ新規の建設が行われている。26基のうちの5基のみなので、ルネサンスと言っても小規模なものではある。