目に見えない電波を、“見えるように”解説した無線技術の読本。無線の基礎として、電磁方程式や電気力線の解説を避けては通れないが、図や写真に加え、シミュレーターで電界や磁界をビジュアル化した画面もあり、くじけずに読み進められる。本書の後半はアンテナの解説に充てられ、懐かしいものから最新のものまであらゆる種類のアンテナが登場している。次回作では本書で触れられていないMIMOの解説を望みたい。

電波とアンテナが一番わかる

電波とアンテナが一番わかる
小暮 裕明/小暮 芳江著
技術評論社発行
1974円(税込)