「あっ、これはカスタム品だな」
ある技術者が突然声を上げる。そのカスタム品とは、Micro-USB端子である。一般的なものよりも高さがある品種を利用しているのだ(図1)。これは、となりに実装されたイヤホン端子と高さを合わせるためだと推察できる。
イヤホン端子を基板に落とし込んで実装すれば、標準的なMicro-USB端子と高さを合わせることができるものの、「実装コストの増加を避けたのでは」と前出の技術者はみる。
前面側の筐体内部から2次電池とメイン基板を取り除いた分解班。続いて、電池や基板を収納していた大型部品を外す(図2)。
すると液晶パネル・モジュールが現れた。