情報サービス業界においては、パラダイムシフトとも言うべき大きな地殻変動が進行している。こうした変化に対応すべく、当社グループは2011年を聖域なき構造改革の年と位置付けてきた。

 これまでもTISのGDC御殿山やインテック万葉スクエアなどのデータセンターの開業や、アジアを中心とした事業展開など、変化に向けた準備を進めてきた。しかし、これだけでは十分でなかった。2011年はTIS、ソラン、ユーフィットの中核3社の合併など、グループ内での大胆な再編や事業所移転などに取り組んできた。一連の構造改革により、当社は強靭な経営体質に変化しつつある。

 2012年度からは、新成長期と位置付けた中期経営計画が始まる。中期経営計画では、グローバル化が進む顧客へのサービス提供体制の整備に加えて、クラウドサービスをはじめとするサービス化メニューの拡充を図っていく。加えて、縮小傾向にある日本経済の中で、さらなる成長を達成するために、グループ全体のビジネス構造を全面的に見直す必要があると感じている。

 当社が成長するための鍵は三つある。一つめは、ともすれば縮み志向となりがちな社員の意識変革。二つめは、財務基盤の確保。三つめは、グループの団結である。

 いずれもこれからの成長に欠かせないと考えている。新たな観点からグループの団結を強めて、意識改革を図り、環境の変化に常に適応していきたいと思う。