企業の多くがグローバルで事業展開している現在、様々な事態に迅速に意思決定して対処する変化対応力がますます求められている。2012年には、安全かつ堅牢で、変化に速やかに対応可能な信頼性の高いシステムの提案を、新たな製品ラインアップとともに強化していく。グローバル企業としてのメリットを最大限に活用し、社会基盤へのニーズなど、直面している数多くのITの課題にも取り組む。

 2012年に注力する製品分野は、業務アプリケーションの「Fusion Applications」、ミドルウエアの「Fusion Middleware」、ハードとソフトを一体化した「エンジニアド・システムズ」の三つである。

 次世代製品群のFusion Applicationsは世界各地で順次提供を開始しており、日本では2012年春の提供開始に向けて準備を進めている。業務効率化を主眼としていた従来製品の枠を超えて、ビジネスパーソンの働き方そのものを変革できると確信している。新たなアプリケーションの価値を最大化して活用するために、Fusion Middlewareも強化していく。

 エンジニアド・システムズとしては、データベース処理用の「Exadata Database Machine」やクラウド環境向けの「Exalogic Elastic Cloud」などに加え、超高速のデータ分析を実行する「Exalytics In-Memory Machine」を市場投入すべく準備を進めている。ソフトとハードを最適化したアーキテクチャーを備えることで、高い処理性能の実現に加えて、統合にかかっていた時間やコストを最小限に抑えることができる。