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[第1回]人を超えた判断力・知性が身近に
出典:日経コンピュータ 2011年9月15日号
pp.30-35
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
ビッグデータ基盤が、日々の業務の質を左右する――。そんな時代が間近に迫っています。ペタバイト級のデータや非構造化データをどう役立てられるか、その答えを「ビッグデータ EXPO2012 春」で見つけてください。
2011年7月。米カリフォルニア州サンタクルーズ市で不思議な現象が起こった。犯罪が発生する前に、犯罪現場に警察官が現れるようになったのである。 2010年10月。コンピュータ将棋「あから」が女流王将のプロ棋士に勝利した。あからで使っているプログラムは、将棋初心者の化学者が開発したものだ。 同月。運転手が存在せず、周囲の状況を判断して自分で走る「自動運転自動車」が、米カリフォルニア州の公道を22万キロメートル無事故で走った。開発したのは自動車メーカーではなく、米グーグルである─。 一見、何の関係もない三つの現象。だが、いずれもこれまでは想像もできなかったこと、従来は不可能だと思われていたことが現実になった点で共通している。 これらの「奇跡」の共通点はもう一つある。いずれも「ビッグデータ」を活用していることだ(図1)。ビッグデータとは、ペタバイト級の大量データを指す。 ビッグデータを収集・分析して、あるパターンやルールを見つけ出す。発見したパターンやルールを使って、現実世界で起きる出来事(イベント)に対する判断を自動で下す。三つの現象は、こうしたビッグデータ技術によって実現したものだ。 ビッグデータ技術は、時には人間を上回る判断力や知性を生み出す。コンピュータ将棋「あから」で使っているBonanzaというプログラムは、過去のプロ棋士による対局の棋譜から自動的にパターンを見つけ出す。膨大な棋譜データを学習することで、盤面でどの手を指すのが最も効果的かを判断する「大局観」を自ら生み出した。結果的に、プロ棋士を負かすほどの実力を身に付けたのだ。
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