2011年12月に入って、Windows Azure Platformを使った実システムや実サービスの発表が相次いでいます。グリー、スクウェア・エニックス、日産自動車、日本交通、ミクシィといった各社のシステムやサービスで利用されています。いずれも、クラウドの柔軟性や拡張性などをうまく活用した事例です。それ以外に、クラウドサービス会社向けのホワイトペーパーや、プライベートクラウドとパブリッククラウドを接続するEAI/EDI機能のプレビュー版も公開されています。

日産自動車がDynamics CRMで次世代ディーラーシステムを構築

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 2011年12月13日、日産自動車と米Microsoftは、Microsoft Dynamics CRMをベースとした次世代ディーラー マネージメントシステムの構築に関する覚書を締結しました。CRM機能およびソーシャルコラボレーションツールにより顧客との関係を強化し、地球規模での市場シェアを拡大することを目的としています。

 これらのソリューションをWindows Azure Platformで稼働させることにより、パブリッククラウドのスケールメリットや柔軟性を活用できます。それぞれの国や地域、ディーラーに合わせてカスタマイズを可能にし、日本および世界中のディーラーネットワークに導入する予定です。

●関連情報
マイクロソフトと日産、次世代ディーラーマネジメントシステムに関する覚書を締結](日産自動車のニュースリリース)
Microsoft and Nissan Establish Strategic Relationship for Next-Generation Dealer Management System](米Microsoftのニュースリリース)