「自社ビジネスのコアをより際立たせるシステムとは何か」を定義し、その領域にシステム部門のリソースを注力すべき。これが再生4カ条の一つ
「自社ビジネスのコアをより際立たせるシステムとは何か」を定義し、その領域にシステム部門のリソースを注力すべき。これが再生4カ条の一つ
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 「なぜ事業戦略の遂行にもっと関与できないのか」「なぜ変革を促すような提案を積極的にできないのか」「なぜ成果に対する説明責任を果たせないのか」――。システム部門に対し、経営層からはこのような不満があがっている。

 業務プロセスの全体を俯瞰できるシステム部門は、全体最適の観点から業務改革や戦略的な情報システムを提案・推進できる存在といわれる。だが、経営層の多くは「事業への貢献が不十分」と考え、不満がたまっている。システム部門自身も厳しい現状を自覚しているが、どうしようもない事態に陥っている。

 システム部門の自己改革には明確な目標とシナリオが必要だ。事業に貢献するシステム部門として生まれ変わるための「再生計画」を解説していこう。

目次

経企部門が吐露する「システム部門への不満」

“ダメなシステム部門”から脱却するための4カ条

「コア/ノンコア」を区別できないから“金食い虫”と言われる

ジャストフィットのシステムを求めすぎるな

対立を深めるベンダーマネジメントは今すぐやめよう

ある日突然「変革人材」になれるわけではない