前回は、ソーシャルメディアの運用管理に使う「Buddy Media」、「CoTweet」、「Engage Manager」、「sociobridge」という4ツールについて、大まかな位置づけを比較した。今回は、それぞれのツールの得意分野を中心に具体的な使い方を見ていこう。
ツールによる複数人での投稿管理に向く「sociobridge」
いくつかの企業の運用方法をヒアリングしたところ、企業内でのソーシャルメディアのアカウントを運用するための体制は予算規模に応じて、1人で運用する「パターン1」、複数で運用する「パターン2」と「パターン3」の3つに大きく分類できる(表1)。
区別 | 予算規模 | 運用体制 |
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パターン1 | 小 | 従業員が10名以下の事業会社でマーケティング担当者が1人で運用する |
パターン2 | 中 | 従業員が100名以下の事業会社で複数人で運用する |
パターン3 | 大 | 従業員が100名以上の事業会社で、複数人の社内担当者、専門業者、代理店と共同で運用する |
NTTレゾナントとループス・コミュニケーションズが実施した調査「企業におけるソーシャルメディア活用状況」を見ても「1人」あるいは「2~3人」の運用が約50%以上ともっとも多いが、「4~5人」の運用が約20%、「6~10人」が約14%と、今では複数人での運用が一般的になりつつあるといっていいだろう。
このような複数人での運用というニーズに向いているのが「sociobridge」だ。一般的に、ソーシャルメディア向けの管理ツールは利用可能人数が増えると、コスト増になる。仮に1人分の追加料金が月額2万円だとしても、年間で24万円になる。sociobridgeはもともと複数人で運用することを想定しているツールで、最大10人までは追加の費用がかからない。