前回は、「Windows Phone IS12T」レビューの番外編として、Microsoftと戦略的提携を結んだNokiaによる初めてのWindows Phone端末「Nokia Lumia 800」について、発売の経緯とハードウエアの特徴を紹介した。今回はNokiaによるWindows Phone OSのカスタマイズ部分や独自アプリといったソフトウエア、および前回に取り上げられなかったカメラ性能について取り上げてみたい。
標準モデルで日本語の入出力に対応
前回の最後に解説した通り、Nokia Lumia 800は標準で日本語に対応している(図1)。これは最近のNokia端末としては珍しい事例だという。
Nokiaの最新のMeeGo端末「Nokia N9」でも標準では日本語入力に未対応で、有志の手により日本語入力が可能になった経緯がある。その点、Nokia Lumia 800のWindows Phone OSは標準で日本語に対応している。
ただし、この仕様の一部はキャリアがカスタマイズできる。そのため、必ずしもすべてのNokia Lumia 800で日本語が十分に使えることが保証されているわけではない。
ここで、Windows Phoneの多言語対応について簡単に振り返ってみよう。Windows Phone 7.5は、OSの標準機能として多言語による文字入力に対応している。OSのキーボード設定はメーカーや機種を問わず共通となっており、この連載の2回目の記事で紹介した日本語のフリック入力およびQWERTY入力が標準でサポートされている。