前回は、スマートフォンユーザーのFacebookおよびTwitterの利用状況を明らかにした。今回はスマホユーザーのFacebookの「友達」数やTwitterの「フォロワー」数によって、どのような特徴、違いがあるかを見ていく。

Facebookの友達数によるユーザーの特徴

 まず、スマホユーザーのうち、Facebookの友達数別に「様々な場所で出会った人との人脈を維持しているか」どうか聞いたところ、当然だが、友達数が多いほど「当てはまる」人の割合が高い結果となった(図1)。「非常に当ては まる」「やや当てはまる」の合計は、友達数10人未満で17.9%だったが、友達数50人以上では53.0%と半数を超え、30ポイント以上もの差がついた。

図1●様々な場所で出会った人との人脈を維持しているか(Facebookの友達数別)
図1●様々な場所で出会った人との人脈を維持しているか(Facebookの友達数別)

 次に情報発信の観点から、「人には負けない知識や情報の分野を持っているか」を聞いたところ、人脈とは逆に友達数が多いほど「当てはまる」と回答した人の割合が少なかった(図2)。「非常に当てはまる」「当てはまる」の合計は友達数が10人未満では47.1%だったが、友達数50人以上では33.3%となり、友達数10人未満より14ポイントも低い結果となった。この結果が意味するところを分析するにはもう少し他の材料が必要であるため、ここでは結果を示すだけにとどめたい。

図2●人には負けない知識や情報の分野を持っているか(Facebookの友達数別)
図2●人には負けない知識や情報の分野を持っているか(Facebookの友達数別)

 情報収集という観点からは、「ニュースやトレンド、社会の動向に関心が高いか」についても聞いた。アンケートの結果からはFacebookの友達数による明確な傾向は見られなかった(図3)。単純にFacebook上でのつながりやコミュニケーション数と、社会一般の情報関心度には相関関係があるとは言えないようだ。

図3●ニュースやトレンド、社会の動向に関心が高いか(Facebookの友達数別)
図3●ニュースやトレンド、社会の動向に関心が高いか(Facebookの友達数別)