セキュリティ管理の国際標準に準拠、Wasabiも正式公開

2011年11月後半～12月前半の更新情報

マイクロソフト　クラウドプラットフォーム推進部　大森　彩子

2011.12.09

　最新ニュースは、Windows Azureが情報セキュリティ管理の国際規格「ISO/IEC 27001」への準拠が認定されたことです。また、自動スケールを実現するWasabiが入っている「Enterprise Library Integration Pack for Windows Azure」も正規版としてリリースされ、新たにエラーから自動回復するTopazが追加されています。

Windows AzureがISO 27001セキュリティ標準準拠に認定

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　2011年12月5日、Windows Azureは情報セキュリティ管理のための国際規格であるISO/IEC 27001準拠として、BSI Americaに認定されました。ISO/IEC 27001は、Information Security Management System（情報セキュリティマネジメントシステム）、つまり情報資産を守るために適切なセキュリティ管理を実施するための規格です。

　なお、マイクロソフトのクラウドサービスは、データセンター（Global Foundation Services Division）として既にISO/IEC 27001:2005準拠となっており、Office365としてISO 27001のほかにSAS 70 Type II、EU Safe Harbor準拠と認定されています。

WasabiなどのEnterprise Library連携ツールを正式リリース

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　2011年12月1日、Enterprise LibraryをWindows Azure Platform上で利用するための「Enterprise Library Integration Pack for Windows Azure」が正式版としてリリースとなりました。これを使うと、Enterprise Libraryで提供しているロギングや暗号化、データアクセス、コンフィグレーションなどのアプリケーションブロックがAzure上で利用できるようになります。

　今回の正式版では、プレビュー版ですでに公開されていた「Windows Azure Autoscaling Application Block」（Wasabi）に加えて、新たに「Transient Fault Handling Application Block（Topaz）」というアプリケーションブロックが含まれています。

　Windows Azure Autoscaling Application Block（Wasabi）は、利用時間帯やサーバー負荷のパターンに合わせてルールを設定し、そのルールをログから評価して自動スケールなどを設定できるアプリケーションブロックです。Transient Fault Handling Application Block（Topaz）はWindows Azure Platform に含まれるサービスを利用時に発生するtransient error（一時的 / 過度に発生するエラー）から Windows Azureアプリケーションを回復させる機能を持ちます。

　このリリースでは、設定情報をWindows Azure Blobに置くことでアプリケーションを再デプロイせずに適用できるBlob configration sourseや、それぞれのアプリケーションブロックを利用しやすくするためのツールやコマンド群のアップデートなども併せて含まれています。

●関連情報
［Microsoft Enterprise Library 5.0 Integration Pack for Windows Azure］
［patterns & practices - Enterprise Library］（CodePlex）
［Announcing the Enterprise Library Integration Pack for Windows Azure］（Windows Azureチームのブログ）
［マイクロソフトエンタープライズライブラリ開発者向けガイダンス］（MSDNライブラリ）