ジャンル:オフィスソフト
ライセンス:LGPL v3
作者:The Document Foundation
URL:http://ja.libreoffice.org/

 LibreOffice(リブレオフィス)は、オフィスソフト「OpenOffice.org」から派生したもの。OpenOffice.orgと同様に、Microsoft Officeとの文書互換性を保ち、LinuxやWindows、Mac OSなどの様々なOSで動作する。

 UbuntuやFedoraなどの主要Linuxディストリビューションが最新版で、オフィスソフト「LibreOffice」を標準採用した(写真1)。LibreOfficeは、OpenOffice.orgを実質所有していた米Sun Microsystems社が米Oracle社に買収されたのを機に、OpenOffice.orgから分岐したもの。各ディストリビューションは従来、OpenOffice.orgを標準採用していたが、今後の開発が不透明であったため、LibreOfficeに切り替えた。

写真1 LibreOffice<br>OpenOffice.orgから派生したオフィスソフトである。
写真1 LibreOffice
OpenOffice.orgから派生したオフィスソフトである。
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 LibreOfficeの開発母体は、OpenOffice.orgを開発していたコミュニティのメンバーによって設立された団体「The Document Foundation」(TDF)だ。昨年9月に発足し、OpenOffice.orgのソースコードを基にして開発している。これまでほぼOpenOffice.orgと同じバージョン3.3系列を提供してきたが、7月2日に独自に新機能を追加した3.4.1の配布を開始した。7月末には安定性を増した3.4.2をリリース。企業でも使えるオープンソースのオフィスソフトとして注目を集めている。

 一方、Oracle社は、OpenOffice.orgの商用版である「StarOffice」(日本では「StarSuite」)の開発・販売を中止。2011年6月には、OpenOffice.orgのコードや権利を非営利団体「Apache Software Foundation」(ASF)に寄贈した。今後はASFが開発を進めていく。なお、ライセンスはLGPL v3からApache License 2.0に変更される予定である。