「営業は売ればよいと思っているからSEがシステム開発で苦労する」「営業は技術が分かっていないから後でSEが困る」。こういう愚痴は、昔からシステム開発の現場でSEがよく口にする。同じ会社(IT企業)に勤めていながら、SEと営業担当者の間には深い溝がある。営業に対する不信感の表れだろう。

 そこには、「営業との関係」や「営業の世界」に対するSEの理解不足があるようだ。その一方、SEを子分扱いする理不尽な営業や“SEをモノ扱いするビジネスのやり方”も存在する。SEとして正すべきところを正し、SEの仕事を全うしたうえで、それでもなお理不尽な振る舞いをする営業がいれば、断固戦うべきだ――。

 連載『今日の一言 2011年版』の中で馬場史郎氏はこのように述べ、SEの成長を説いている。営業とSEの関係や協業の在り方を真正面から取り上げ、大反響を呼んでいる記事をまとめて紹介しよう。

目次

SEマネジャーとして“SEのモノ扱い”と闘う

“営業というもの”の理解がSEを変える

“営業との関係というもの”の理解がSEを変える

“営業との闘い方というもの”の理解がSEを変える

続・“営業との闘い方というもの”の理解がSEを変える

“SEあがりの営業がぶつかる壁”の理解がSEを変える