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自分専用の“DropBox”を作れる ownCloud

2011/12/02
加藤 慶信=日経Linux
出典:日経Linux 2011年7月号  pp.107-111
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
ジャンル:ストレージサーバー構築ソフト
ライセンス:GNU AGPL version 3
作者:Frank Karlitschek氏
URL:http://ownCloud.org/

 ownCloudは、クラウドサービスである「DropBox」のようなストレージ管理サーバーを構築するためのソフトである。SSLを使った暗号化通信に対応しているため、インターネット経由で利用することも可能だ。

 オンラインストレージサービスを提供するサーバーを構築できる(写真1)。ファイルのアップロードやダウンロードは、基本的にWebブラウザを使う。WebDAVにも対応しているので、ファイルマネージャ「Nautilus」からアクセスすることも可能だ。

写真1 ownCloudのファイル一覧画面
[画像のクリックで拡大表示]

 最新版は「1.2」だが、Ubuntu 11.04の公式リポジトリ経由で入手できるパッケージは「1.1」となっている。ここでは「Ubuntu 11.04 Desktop 日本語版」のサーバー環境に「1.1」のパッケージをインストールすることを前提に説明する。

 最新版を使いたいときは、ownCloudの公式サイトからソースファイルをダウンロードし、コンパイルしてからインストールすることになる。

インストール

 ownCloudのインストールは、次のコマンドを実行するだけである。

$ sudo apt-get install ownCloud 
このマークで改行

 インストールの途中でMySQLのrootユーザーに対するパスワードの設定画面が表示される。適当に入力して作業を先に進めてほしい。

 続いて、SSLを設定する。SSLは、ownCloudサーバーとクライアント間でファイルをやり取りする際、ファイルを暗号化するための機能である。SSLを設定しないままインターネット経由でファイルをやり取りすると、不正な第3者にファイルの内容を盗み見されてしまう可能性が高くなる。

 インターネット経由でownCloudを利用する場合には、必ず設定しておいてほしい。自宅や社内といった閉じたネットワークで利用する範囲であれば、SSLを設定しなくても危険は少ないだろう。

 SSLは、Ubuntuで標準インストールされる「OpenSSL」を使う。署名付き証明書を使ってデータを暗号化/復号化する仕組みである。設定手順が長いので、大まかな手順を図1にまとめておいた。

図1 SSLを設定するための手順
(1) 鍵や証明書を保存しておくディレクトリを作成する
(2) 暗号化/ 復号化で利用する「秘密鍵」(拡張子は「.key」)を生成する
(3) 生成した秘密鍵に対応した証明書を発行するための「CSR」(証明書署名要求。拡張子は「.csr」)を生成する
(4) 秘密鍵とCSR を使って「サーバー証明書」(拡張子は「.pem」)を発行する
(5) 秘密鍵のパスフレーズを削除する
(6) Web サーバーでSSL 通信できるように設定する
>>保存用ディレクトリの作成
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